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入園・入学前に気づく!発達障害の特徴と支援

お子さんが幼稚園や保育園に通い始め、ほかの子と違う行動に気づくことはありませんか? 「こだわりが強い」「集団行動が苦手」「じっとしていられない」——こうした様子は、発達障害(ASD・ADHD・LD) の特性かもしれません。入園・入学前の今だからこそ、早めに気づき、適切なサポートをすることが大切です。

本記事では、発達障害の特徴と気づき方、家庭でできる支援方法を詳しく解説します。早期に適切な対応を行うことで、子どもがスムーズに園や学校生活を送れるようになります。大切なお子さんの未来のために、今できることを一緒に考えていきましょう。

発達障害(ASD・ADHD・LD)とは?

ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴 ✅

  • こだわりが強く、特定の物やルールを守ろうとする
  • 友達と一緒に遊ぶより、一人遊びを好む
  • 相手の気持ちを読み取るのが苦手
  • 目を合わせるのが難しいことがある
  • 予定の変更に強い不安を感じる
  • 特定の音や光に過敏に反応する
  • 言葉の遅れや、オウム返しが見られる

ADHD(注意欠如・多動症)の特徴 ✅

  • じっと座っているのが苦手で動き回る
  • お話の途中で割り込んでしまう
  • 順番を待つのが苦手
  • すぐに気が散ってしまい、最後まで取り組めない
  • 忘れ物や物をなくすことが多い
  • 急に走り出したり、大きな声を出すことがある

LD(学習障害)の特徴 ✅

  • ひらがながなかなか覚えられない
  • 数字の順番や計算が理解しづらい
  • 文字を書き写すのが苦手で、鏡文字を書くことがある
  • 音読がぎこちなく、読み飛ばしが多い
  • 話すのは得意だが、書くことが極端に苦手

入園・入学前に気づくポイント

言葉の発達やコミュニケーションの違い

幼児期における発達のサインとして、言葉の発達の遅れやコミュニケーションの取り方の違いが挙げられます。例えば、「2歳になっても単語がほとんど出てこない」「会話が一方的」「相手の話に興味を示さない」などが見られる場合は注意が必要です。また、相手の言葉をそのまま繰り返す「オウム返し」が多い子どももいます。言葉以外の表現(ジェスチャーや視線など)も観察し、周囲との関わり方を確認すること が大切です。

集団生活やルールの理解が苦手

保育園や幼稚園では、友達との遊びや集団行動の場面が増えます。「順番を守れない」「指示が通りにくい」「お友達とトラブルが多い」などの行動が目立つ場合、集団生活に適応するのが難しい可能性があります。また、場面の切り替えが苦手で「次の活動に移るのを嫌がる」「同じ遊びを続けたがる」ことも特徴の一つです。こうした兆候がある場合は、家庭でルールを視覚化したり、短い言葉で伝える工夫をすると良いでしょう。

運動や手先の不器用さ

運動面での発達も、ASD・ADHD・LDのサインとして現れることがあります。「転びやすい」「ジャンプが苦手」「ボタンを留めるのが難しい」「ハサミや箸がうまく使えない」などが挙げられます。また、姿勢を維持するのが難しく、椅子に長時間座っているとすぐに疲れてしまう子もいます。こうした場合、遊びの中で体の使い方を学べる運動療育などを取り入れると、楽しくスキルを伸ばすことができます。

家庭でできる支援方法

環境を整える(視覚支援・スケジュール管理)

発達障害の特性がある子どもは、「見通しが立たないこと」に不安を感じやすい です。そのため、一日の流れを「絵カード」「タイマー」「ホワイトボード」などで見える化することが効果的です。例えば、朝の支度が苦手な子には「起床→歯磨き→着替え→朝ごはん」の流れをイラストで示すとスムーズになります。また、「5分後にお片付けするよ」と事前に伝えたり、タイマーを使って時間の感覚を養うことも有効です。

できることを伸ばす関わり方

子どもによって得意・不得意が大きく異なります。苦手なことを無理にさせるのではなく、「できること」を見つけて伸ばすことが大切です。例えば、「乗り物が好きなら、電車の絵本で文字を覚える」「工作が好きなら、手先を使う遊びを増やす」など、子どもが興味を持てる形で学べるよう工夫すると、自己肯定感を高めながら成長を促せます。

感情のコントロールをサポートする

感情のコントロールが難しい子どもは、イライラすると手が出たり、大声を出してしまうことがあります。こうした行動は「怒りの原因を言葉にできない」ことが要因の一つです。「怒ったら深呼吸する」「気持ちを色カードで表す」など、感情を伝える手段を増やすと落ち着くことができます。また、興奮したときに静かに過ごせるクールダウンスペース を作るのも有効です。

専門機関や支援サービスの活用

児童発達支援・放課後等デイサービスの活用

発達の特性がある子どもには、専門的な支援を受けられる施設を活用するのも一つの方法です。未就学児の場合、「児童発達支援」という施設で、コミュニケーションや運動のサポートを受けられます。小学校に上がると「放課後等デイサービス」が利用でき、学校後の時間を使って学習や運動療育を受けることも可能です。これらのサービスを通じて、子どもの得意を伸ばしながら、苦手なことをサポートしていくことができます。

幼稚園・保育園の先生との連携方法

園の先生と連携することで、子どもの成長をサポートしやすくなります。先生に「気になる行動や困りごと」を伝え、園での対応を相談することが大切です。例えば、「朝の支度に時間がかかる」「友達とのトラブルが多い」など、家庭と園の両方で共有することで、統一した対応が可能になります。また、先生との情報共有には連絡帳を活用するとスムーズに進められます。

発達相談・医療機関を受診するべきか?

「発達障害かもしれない」と感じたとき、専門機関で相談することで適切な支援につながることがあります。自治体の発達相談センターや小児神経科などで専門的なアドバイスを受けることができます。診断がなくても、支援は受けられるため、悩んでいる場合は早めに相談するのがおすすめです。

FAQ(よくある質問)

Q1. 発達障害の診断を受けるメリットは?
診断を受けると、児童発達支援や放課後等デイサービスの利用がしやすくなります。ただし、診断がなくても支援を受けることは可能です。困りごとがある場合は、専門機関に相談するのがおすすめです。

Q2. グレーゾーンの場合、どう対応すればいい?
診断がつかなくても支援を受けることは可能です。発達相談センターや児童発達支援を活用し、家庭でも環境調整を行うことで、子どもが安心して過ごせるようにサポートしましょう。

Q3. 家庭だけで支援するのは難しい?
家庭だけでの対応は負担が大きいため、支援施設や専門機関の活用がおすすめです。視覚支援やクールダウンの工夫を取り入れつつ、園やデイサービスでのサポートを活用しましょう。

Q4. 入学後に困ることを減らすための準備は?
座って話を聞く練習やルールを守る練習を取り入れると、小学校生活がスムーズになります。入学前に先生へ子どもの特性を伝えておくと、より適切なサポートを受けやすくなります。

Q5. 親として何を一番大切にすればいい?
子どもの個性を理解し、得意なことを伸ばすことが大切です。「できないこと」に焦らず、「できること」に目を向けましょう。支援を活用しながら、無理をせず見守る姿勢も大切です。

 

発達障害(ASD・ADHD・LD)は、早めに気づくことで適切な支援を受けることができます。家庭での環境調整や専門機関の活用 によって、子どもの可能性を広げることができます。入園・入学前の今だからこそ、少しずつ準備をしていきましょう。子どもが安心して成長できるよう、周囲の支援を活用しながら見守っていきましょう。発達に関するお困りごとはお気軽にご相談ください。

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