原始反射って何?発達障害との関係性や統合について解説!

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原始反射って何?発達障害との関係性や統合について解説!

子どもの成長おいて、原始反射について理解することは非常に重要です。本記事では、運動療育や理学療法の観点から、原始反射の統合方法と、それが子どもの身体的および精神的な成長にどのように役立つかについての専門的なアプローチを詳細に解説します。さらに、保育における原始反射の役割を深く理解することで、保育の質を向上させ、子どもたちの成長をより豊かにするためのヒントも提供します。

原始反射の基本的理解

原始反射は、乳幼児が持つ一連の反射動作であり、これらは子どもの成長と発達の過程で自然に消失していきます。これらの反射は、神経系の発達と熟成を反映し、生後の早い段階での適応能力を示します。

乳幼児が持つ一連の反射動作

原始反射の基本的理解

原始反射とは何か

原始反射とは、幼児に見られる、特定の刺激に自動的に反応する無意識の動きのことを指します。これらの反射は、赤ちゃんの脳と神経系の発達が正常に進んでいるかを示す重要な指標となります。生後数か月で消失するものから、生涯持続するものまで様々ですが、主に乳幼児期に顕著に現れます。例えば、探索反射や吸啜反射は、新生児が母乳を見つけ、摂取するために必要な動作です。

原始反射(げんしはんしゃ、primitive reflexes)とは、幼児が特有の刺激に対して示す、中枢神経系によって引き起こされる反射行動のことである。この反射は、子供が成長して大人になり、前頭葉が発達する過程で失われていくものである[1]。脳性麻痺者や健常者は反射を抑えることができるが、特定の条件下(非常に強い驚愕反応の間)では反射が再び現れることがある。

wikipedia 原始反射

原始反射の一覧と機能

  • 探索反射(ルーティング反射):頬を撫でると、赤ちゃんがその方向に顔を向ける反射。授乳を助けるために存在します。
  • 吸啜反射:口に何かが触れると、なんでも吸い始める反射。生存に直結する重要な反射です。
  • 把握反射:掌に何かが触れると、強く握る反射。これは、昔の人類が木に登るための名残りとも考えられています。
  • モロー反射(驚愕反射):突然の音や動きに対して、両腕を広げ、手のひらを上にしてから、ゆっくりと腕を元に戻す反射。これは、乳幼児が危険を感じた際の保護反応です。

これらの反射は、特定の時期に現れた後、徐々に消失していくことが一般的です。反射が予想される時期に現れず、または消失しない場合は、発達に関する評価が必要になることがあります。親や保育者は、これらの原始反射を通じて、子どもの成長と発達を温かく見守ることが大切です。

原始反射と発達障害

原始反射は、乳幼児期に見られる無意識の動きで、成長と共に消失していくものです。しかし、これらの反射が残る場合、子どもの発達における様々な困りごとの兆候となることがあります。ここでは、原始反射の異常と発達上の困りごととの関連について探っていきます。

原始反射の異常が示唆する発達障害

原始反射が通常よりも長く残ることは、運動技能、言語発達、社会的相互作用に影響を及ぼす可能性があります。例えば、把握反射が長引くと、子どもが物をつかむ動作に影響が出ることがあり、これは書く技能の習得にも影響を与える可能性があります。また、モロー反射(驚愕反射)が消えない場合、子どもは予期しない状況に対して過剰に反応しやすくなり、これが学習や集中力に悪影響を及ぼすことがあります。

発達障害と原始反射の関連性について

発達の困りごとと原始反射の持続性との間には、密接な関係があります。専門家たちは、これらの反射が適切な時期に消失しないことによって、子どもの運動発達や学習能力に影響を与える可能性があることを認識しています。

近年、原始反射の異常と特定の発達上の困りごととの関連性が明らかにされています。研究者たちは、未統合の原始反射がある子どもたちが、読み書きや数学のスキルを習得する上で困りごとを抱えやすいことを発見しました。

この情報を踏まえ、保育者や療育関係者は、子どもたちの原始反射の状態に注意を払い、必要に応じて専門家と連携することが推奨されます。また、保護者も子どもの発達に関する知識を深め、早期に支援を受けるための一歩として、この情報を活用することができます。

原始反射の起こる期間

原始反射は、乳幼児が持つ一連の無意識的な動作で、子どもの発達段階における重要な指標となります。これらの反射は、生後すぐに見られるようになり、成長と共に自然に消失していくことが一般的です。しかし、これらがいつまでに消失するか、そしてそれがなぜ重要なのかを理解することは、子どもの健康と発達を支える上で不可欠です。

成長と共に自然に消失していくことが一般的です。

原始反射の起こる期間

各原始反射の出現と消失の時期

原始反射には、モロー反射、掴み反射、歩行反射など、いくつかの種類があります。

例えば、モロー反射は生後すぐに見られ、生後1ヶ月頃に最も顕著になり、生後2ヶ月頃に消失します。把握反射は、生後すぐに確認でき、約5〜6ヶ月で消失することが一般的です。歩行反射は、約6ヶ月で消失します。これらの反射の出現・消失のタイミングは、子どもの神経系の発達状態を示す貴重な手がかりとなります。

原始反射が消えない場合

原始反射が消える目安の時期を大幅に過ぎても持続する場合、それは発達上の困りごとのサインである可能性があります。一般的に、ほとんどの原始反射は生後6ヶ月を過ぎる頃には消失しています。特定の反射が目安の期間よりも長く続く場合、専門家に相談してみることをおすすめします。早期に支援や改善プログラムを提供することで、子どもの成長を支えることができます。

原始反射の具体例

原始反射は、乳幼児期に自動的に起こる反射で、子どもの神経系の発達を示す重要なものです。このセクションでは、3つの原始反射に焦点を当て、それぞれの特徴と重要性について詳しく掘り下げます。

把握反射

把握反射は、赤ちゃんの掌に何かが触れると自動的に指を閉じて掴む反射です。生後すぐに見られ、約5~6ヶ月で自然に消失します。この反射は、乳幼児が物を掴む能力を発達させる上で基礎となります。また、手の逆側か横を撫でることで反転した動作を誘導することができます。

ルーティング反射

ルーティング反射は、赤ちゃんの顔に物が触れると、その方向に頭を向けて口を開ける反射です。これは、授乳を助けるための重要な反射で、生後約4〜6ヶ月ぐらいで消失します。ルーティング反射は、乳幼児が効率的に栄養を取り入れるための本能的なメカニズムを示しており、生後初期の生存に不可欠な役割を果たします。

モロー反射とてんかんの見分け方

モロー反射(驚愕反射)は、赤ちゃんの頭の位置が突然変化したり、不意に温度が変化したり、突然騒音が鳴るなどして驚愕したときに、両腕を広げ、手のひらを上にしてから、ゆっくりと腕を元に戻す反射です。これは、乳幼児が危険を感じた際の保護反応です。この反射は、誕生時からあり、3~4ヶ月で消失します。

モロー反射は、てんかん発作と混同されることがありますが、違いがあります。てんかん発作は反復的であり、意識の変化を伴うことが多いのに対し、モロー反射は特定の刺激に対する一時的な反応であり、意識の変化は伴いません。この違いをしっかりと理解しておきましょう。

原始反射の統合とエクササイズ

原始反射は誕生時から見られ、子どもの発達過程における重要な指標となるものです。これらの反射が適切な時期に統合されない場合、子どもの運動能力や学習能力に影響を与える可能性があります。

原始反射が統合されない場合の影響

原始反射が適切な時期に統合されないと、子どもは特定の運動技能を習得するのが難しくなる場合があります。たとえば、掴み反射が長く続くと、物を意図的に掴むといった細かな運動技能の発達に影響を及ぼすことがあります。また、学習においても、集中力の欠如や読み書きの困難といった問題が生じることがあり、これらは原始反射が適切に統合されていないことに起因する場合があります。

原始反射を統合するためのエクササイズと活動

原始反射の統合を促進するためには、特定の運動や活動が有効です。

例えば、抱っこや腹ばいの時間を増やすことで、重力に対する感覚を高め、モロー反射の統合を助けることができます。また、クロールやハイハイなどの活動は、脳の異なる部分の協調を促し、原始反射の統合に役立ちます。専門家による指導のもと、運動療育プログラムや運動遊びを取り入れることで、子どもの運動発達を促進し、原始反射の統合をサポートすることができます。

よくある質問

ここでは、原始反射についてよく寄せられる疑問についてお答えします。

Q1: 原始反射とは具体的にどんなものですか?
A1: 原始反射は、幼児に見られる、特定の刺激に自動的に反応する無意識の動きで、生後数ヶ月で自然に消失します。例えば、掌をなでると手を握る「把握反射」や、大きな音に反応して腕を広げる「モロー反射」などがあります。

Q2: 原始反射が消失しない場合、何か問題があるのでしょうか?
A2: はい、原始反射が消失する目安の時期を大幅に過ぎても消失しない場合、神経系の発達に遅れがある可能性があります。これは発達障害の兆候であることがあり、専門家に相談することが推奨されます。

Q3: 原始反射をチェックすることの重要性は何ですか?
A3: 原始反射のチェックは、乳幼児の神経系の発達状態を評価する手段として重要です。これにより、発達上の困りごとがあった場合早期に発見され、支援や介入を行うことが可能になります。

Q4: 原始反射を統合するためのエクササイズはありますか?
A4: はい、原始反射を統合するためのエクササイズや活動はあります。これには、特定の運動療育プログラムを用いたり、日常的な活動を通じて行われるものがあります。専門家と相談し、個々のニーズに合ったプログラムを選択することが重要です。

Q5: 発達障害と原始反射の持続との関連についてもっと知りたいのですが?
A5:発達障害と原始反射の持続の関連については、多くの研究が行われています。原始反射の異常な持続は、神経系の発達遅延を示唆することがあり、特に注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)といった条件と関連が見られることがあります。専門家による詳細な評価が有効です。

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。この記事を通じて、原始反射の重要性と、統合についての理解を深めていただけたことと思います。運動療育や理学療法の専門家が提供する知識と方法が、子どもたちの発達を支援する貴重なツールとなり、保育や療育の現場での実践に役立つことを期待しています。

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