「運動選手になんてなれなくったっていいのよ。」は間違い。
「体育なんてできなくったって、運動選手になんかになれなくったっていいのよ。」と、運動に不器用な子の親御さんは考えがち。私自身もそうでした。でも、発達性協調運動障害(DCD)のある子どもの問題は“運動”に限定されません。DCDは大人になっても残存します。
指示されたことがすぐには実行できないために、注意を受けることが多く、自己肯定感は下がりがち。また、注意されたことから逃避するという思考になりやすくなります。それが学校生活や社会生活を困難にします。そのため、早期発見・早期支援が重要になります。
DCDの発症率は5〜6%、学齢期の子どもたちの間で最も一般的な障害の一つ。
発達性協調運動障害(DCD)は、一般的な慢性疾患ですが、学校現場ではあまり認識されておらず、理解されていません。DCDの発症率は5%から6%であり(米国精神医学会、2013年)、学齢期の子どもたちの間で最も一般的な障害の1つとして位置づけられるに十分だと言われています。
子供の頃にDCDと診断された人は、大人になってからも30〜70%の割合でDCDが残っているという研究結果があり、学業やそれ以外にも直接的な影響を及ぼしています。特に、DCDを持つ人は、手書き能力の低下のリスクが高いと言われています。
協調(コオーディネーション)能力は、男児で13歳、女児で11歳までに発達
ドイツのライプチヒ大学のハルトマン博士によると、身体をスムーズに動かすためのコオーディネーション能力は、5歳から13歳(女児では11歳)までに発達を遂げると述べられています。
この時期は、様々な神経回路が形成されていく大切な時期です。
神経系は一度その経路が出来上がると、なかなか消えることはありません。つまり、この時期は単一の運動だけを行うのではなく、遊びを含めて多種多様な動き・運動を行うことが神経発達を促す上ではとても重要だということになります。
7つの能力をどんどん伸ばすコオーディネーション・トレーニング
コオーディネーショントレーニングとは、縄跳びを例に取ると、
“リズムよく跳び続ける””手と足の協調性の良さ””ジャンプするタイミングや縄を回すスピードの調整”などといった、状況を目や耳などの五感で察知→筋肉を動かす一連の動きをスムーズに行うなどの能力(コオーディネーション能力)を高めるための運動療育です。
つまり、体育やすべてのスポーツの架橋となるトレーニングだと言われています。
世界的に知られるドイツのライプチヒ大学公認トレーナーによって考えられたプログラムです。
できることが増え、自分に自信が持てるようになる!
多様な動きで子どもたちの感覚や脳を刺激する専門の運動プログラム。
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学童期に運動面で気になる子どもの実態
粗大運動で全体的に多かった回答が、
- 姿勢が崩れやすい
- 縄跳びができない・長縄跳びでタイミングよく入れない
- 狙ったところにボールがいかない
- ボールを上手くキャッチできない
- ドッジボールですぐに当たる
- 動きがぎこちない
- 力が弱くてふにゃふにゃしてしまう
- 転びやすい
体育や運動遊びではすぐにルールが理解できなかったり、突然の指示に対応できず、ボーッと突っ立ってしまうなどの悩みも聞かれる。またうまくいかないことや失敗することが多く、自信を無くしてしまうこともみられる。
一方、微細運動では、
- 文字がマス目からはみ出る
- 雑巾をしっかり絞れない
- プリントをきれいに折れない
- 食べ方が汚い
- 書写で文字のバランスが悪い
- 箸がうまく使えない
- コンパスで円を描くのが苦手、定規で真っ直ぐに線が引けない
- 家庭科や裁縫や調理が苦手
などが挙げられる。
その結果、学校生活全体では「自信がない」「あきらめやすい」などとなりやすく、「一人でいることが多い」「休み時間に教室にいることが多い」など仲間との関係がうまくいかない様子もみられる。
なぜ、お母さんは運動療育に通わせ始めたのか?
保護者
癇癪を起こしやすく、イライラ…。体力を持て余しているのか、家にいると、家族の誰かと遊びたがるので相手をするのが大変です。身体を動かすことで情緒の安定につながってほしいです。
保護者
運動遊びなどルールを理解するのに時間がかかるので、ボーッと立って動けないことがあります。先生からの指示に対してもすぐに動けないことも…。授業中の姿勢保持や靴ひもなどを結ぶことも難しいです。
保護者
机に座る際に利き腕を机につけて姿勢を保つため、手首だけを使って描いていて、字が上手に書けません。また、本人は頑張ってハサミを使おうとするのですが、上手に紙を切ることができません。
保護者
以前、身体的な発達が1年前から変わっていないと伝えられまっした。学校の体育が本格的に始まるにあたり身体の動かし方などを学んで欲しいと思っています。
保護者
縄跳びができず、速く走れないなど運動が苦手です。そのため、率先して運動を行うことはありません。周りと同じことをするのにも時間がかかるので、本人のストレスになっているのかもしれません。
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